肌のターンオーバーを正常化するためのビタミンの話
赤ちゃんの肌と、今の私たちの肌が残念ながら違うのは、加齢とともに肌の生まれ変わり周期(ターンオーバー)が変化してるから。
さらに
- 紫外線
- ストレス
- 睡眠不足
- 偏った食生活
加齢以外にもこれらの要因でターンオーバーは遅くなっています。
ターンオーバーを促進する!という触れ込みの化粧品がたくさん出ています。試したことのない人はいないんじゃないでしょうか?
ターンオーバーを正常に保つということは、これら化粧品の歌う「促進」とは少し違うのです。
サジーに含まれるターンオーバー正常化にはたらく栄養素は?
ターンオーバー正常化のためにはたんぱく質、炭水化物、脂質をバランスよく摂ることと
- 肌荒れや老化を予防する効果があるビタミンA(ベータカロテン)【サジーには黄色ピーマンの約4倍含まれています】
- 抗酸化作用に優れ保湿にも有効なビタミンC【サジーにはレモンジュースの約10倍含まれています】
- お肌の新陳代謝を高め、皮膚細胞を活性化するビタミンB2、B6【サジーにはビタミンB群も豊富に含まれています】
- 抗酸化作用に優れたビタミンE【サジーにはくるみの約3倍含まれています】
- 鉄分【サジーにはプルーンジュースの約22倍含まれています】
を摂ることが重要。
つまり、サジーなら、炭水化物と脂質以外は摂れることになります。もちろん普通の食生活に気をつけることはとても大切ですが。
ターンオーバー正常化のためには睡眠も大切
お肌のターンオーバーは、眠っている間に行われるため、睡眠不足もよくありません。
活性酸素を取り除くメラトニンという物質は、夜9時頃から分泌が始まり、真夜中に分泌のピークを迎えます。
この時間帯にきちんと眠っていれば、肌細胞を痛める活性酸素が、取り除かれるのでターンオーバーの乱れがなくなります。
ターンオーバーには成長ホルモンも大切。
成長ホルモンが多く分泌されるのは夜10時〜夜中2時頃です。シンデレラタイムと言われるには理由があるのです。
睡眠時間が短い日が続くことで
- メラトニン不足
- 成長ホルモン不足
だけでなく女性ホルモンも影響を受けます。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減ると、お肌が乾燥しやすくなってターンオーバーまで遅れをもたらします。
お肌にとって大切なのは、ターンオーバーの「促進」ではなく、正常化です。
ターンオーバーは、年齢を重ねると遅くなるのはある程度仕方がありません。
肌の生まれ変わりを正常化させる基本は、スキンケアの前に日常生活・食生活を見直すこと。
ターンオーバーは「入れ替わる」という意味を持ちます。
つまり「古くなった肌」を「新しいものと入れ替える」ニュアンスです。
皮膚は
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
でできています。
一番表層の「表皮」は上から
- 角層(角質層)
- 顆粒(かりゅう)層
- 有棘(ゆうきょく)層
- 基底(きてい)層
という順に並んで構成されています。
ターンオーバーは
- 一番下にある「基底層」で新しい細胞が生まれて(肌の赤ちゃん)
- 徐々に角層まで押し上げられていき(肌が成長していく)
- 紫外線や刺激から肌を守るバリア機能を果たした後、最後は垢となってはがれ落ちます。
この1サイクルがターンオーバーの期間です。
このことから、肌はバリア機能を発揮できるまできちんと育っていくことが大切で、「古い角質が透明感をなくすから」と、早めに落としてしまうと、まだバリア機能のうまくできてない肌が角質に押し上げられてしまいます。
すると紫外線などの攻撃を守れず、肌のもっと深い部分まで傷つけてしまいます。
肌のキメが整っているのは「ターンオーバーが正常」だからで、古い角質が残っているわけではありません。
ターンオーバーとメラニン・シミの関係
メラニン発生の流れ
- お肌が紫外線を浴びる
- 表皮の基底層のメラノサイトでチロシンというアミノ酸がチロシナーゼと呼ばれる酸化酵素によって、メラニンに変化する
ターンオーバーが正常であれば、メラニンはターンオーバーとともに、基底層から角層まで押し上げられ最後は垢として剥がれ落ちます。紫外線のダメージが過度でなければ、通常メラニンがシミになることはありません。
しかし、紫外線を長期間浴びると、作られるメラニンの量も多くなります。そうなるとターンオーバーとともに排出しきれずに黒い色素が残ってしまいます。
【ターンオーバーが早すぎ】未成熟な細胞では外からの刺激をバリアできない。
ターンオーバーが乱れ、もしくは角質が早く剥がされたお肌というのは、「準備ができていない未成熟な細胞がお肌の表面に押し上げられてしまった状態」なのです。
バリア機能が整っていないのでお肌は弱くて傷付きやすく、肌荒れなどを起こしやすくなります。細胞が水分を保持することが難しくなり、乾燥したり、敏感肌になることあります。
敏感肌の方は、「ターンオーバーが早くなりすぎている可能性」があるのでより注意が必要。肌を作る必要な栄養素が摂れてるかどうか?睡眠はとれてるか?をもう一度考えてみてください。
【ターンオーバーが遅すぎ】老廃物で角質が厚く、硬くなる。
ターンオーバーの周期が長くなると、古い細胞が留まって剥がれないため、新しい細胞がつくられにくくなります。そのまま表面に居続けると角質が厚くなる(角質肥厚)ことでさまざまな肌トラブルがあらわれます。